新世界大戦
EPISODE3

ACT2:策士達の饗宴

予告編
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西暦二二〇七年春、戦火の足音は着実にその響きを高鳴らせていた。

〈チタネス号〉遭難事件、そして波乱の観艦式…。

人命と艦とが失われたこの事件の原因を巡り、日米は双方ともに
意図的なる錯誤の道を模索し続け、惑星間の緊張は最高潮に達する。

政治家達は最善と信じた道を歩み、軍人達は新たなる戦に備え、
策士達は己が胸中を現実のものにせんと暗躍を開始する。

国交断絶、強制退去勧告、そして最後通牒…。
迫り来る開戦の瞬間。
もはやそれを止めることは誰にもできないのか…。

そして、現役復帰なった連合艦隊司令長官山賀一二三は、
大いなる悲しみとともに、禁断の艦名の封印をあえて破る!

驚天動地の大河架空戦記、待望の第2巻。満を持しての登場!



「武尊! なんばしたとか!」
 奥端少佐がしわがれた声で怒鳴った。
「撃っちもうたのか!」
 武尊大尉は両手を上に上げて否定的見解を叫んだ。
「自分はまだなにもしておりません!」

「栄治よう。お前、あれ……何に見えるか」
 武尊栄治は見たままの光景を軍人口調で描写した。
「じ、自分には……宇宙戦艦の艦橋に見えるであります!」

「……認めよう。暫定処置ではあるが、君を本艦〈W・モンデール〉の艦長代理に任命する」

  分からない。解らない。判らない。わからない。ワカラナイ。真相はなんだ。いや、私はそれを知りたがっているのか? 知る勇気があるのか。
 

〈ゴンドワナ〉要塞が攻撃されている。
 演習ではない。
 くりかえす。
 これは演習ではない……

 


壮大なる艦隊戦の息吹が聞こえる・・・

太陽系に寧日なし!

大河架空戦記、第2巻、ここに堂々発進!

書下ろし大河架空戦記

 新世界大戦
EPISODE3
ACT2:策士達の饗宴

2002年3月8日(金)発売予定。



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