予告編
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人類の歴史は戦争の歴史。そう言い換えてもあながち間違いではあるまい。
二足歩行を始めた時より、ヒトは互いに慈しみあい、傷つけ合い、殺し合ってきた。これまでも、そしておそらくはこれからも……。 国家間においては永遠の友情を築くことは不可能であり、また永遠に憎しみ合うことも不可能である。これは、たまたま二大国が争乱の状態に陥った時代において、運命に抗い奔走し続けた人々の物語である。
1936年12月 米独軍需技術協定締結
そして―― 1941年12月 8日 日米開戦
翌年 8月 日英、米国の無条件降伏を受諾…… それから……264年……
「ああ、やっぱり俺はこの國に生まれて良かった……」
「これが……こんなのが戦争なのですか」
中尉は力強く叫んだ。前部座席に座る砲術長は振り返って航海長を見た。若者の目つきはほんの数分前とは全く異なるものと化していた。緊張はしている
が、恐れはない。そう、まさに求められる軍人の目だ。
「まあ聞け。わしも軍人の端くれだ。本心でこんな化け物を使いたくはないさ。こいつはもう兵器なんかじゃない。誰でも簡単に動かせる殺戮マシンだ。現に実戦経験のないわしたち技術将校が動かそうとしているのだからな。こんなものを使ったら、それは戦争ですらなくなるだろう……。だがな、これは絶対に動
「わかるな? わからないといわないでくれよ。他にわかる奴を捜さなくてはならなくなるからな」
「母上サマ。ソノゴツツガナキヤ。俺ハ今XX方面デ国ノタメニガンバッテイル。母モタッシャデイテクレロ」
書下ろし大河架空戦記 新世界大戦 第1巻「赤土の皇国」 2001年10月5日(金)発売予定。 |