北海の旭日旗
新世界大戦 エピソード1

ACT1:亡国の選択肢

予告編
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EPISODE3を遡ること260年の昔……。

一九三九年四月一日、ドイツ第三帝国、アメリカ合衆国へ併合……

平和バランスを崩壊させるこの歴史的大事件に全世界は震撼した。

独州知事ヘス、米大統領ゲッペルス、そして実業家ヒトラーは
世界征服遊戯の開始を告げるべく、しなやかに賽を振る……。

孤立するイギリスからの要請を受け、大日本帝国海軍は
小沢次三郎少将率いる遣英義勇艦隊を欧州へと派遣した!

ロンドン上空に乱舞するBf109、F4F、そして零戦……。

日本人が選んだ亡国に直結する選択肢といったい何か?

そして燃え盛る欧州を舞台に孤軍奮闘する
小澤機動部隊の命運や如何に!


「実は、君に英国へ行ってもらいたいのだ」
「それは、私に艦隊を率いて欧州方面へ出撃せよという意味だと解釈してよろしいのでしょうか」


「本当に神出鬼没だよ。兄貴は……」


「それが同じ国の海軍中佐にものを尋ねるときの態度か……。私は命により、何も解説できる立場にないのだ。それに、真実とは、知る必要がある人間のみが知っていればよいのだ」


「〈天津風〉より続報! 雷跡確認! 数二! 旗艦に向け疾走中!」
〈蒼龍〉艦長柳本大佐はすぐさま伝声管に叫んだ。
「両舷全速! 取り舵いっぱい!」


「隊長! フォルケンファイン少佐! 振り切れません!」


 そしてアドルフ・ヒトラーは決断した。嫌われるのであれば、とことん嫌われる存在になり、衆人の期待に応えてやろうと。人を忌み嫌い、拒絶するという行為がどれだけの覚悟を伴うものかを教えてやろうと。

すべてはここから始まった!

あの世界における第二次世界大戦の全貌を描く、『エピソードT』
大河架空戦記の冒頭を飾る真の第一巻、ここに発進!

書下ろし大河架空戦記

 北海の旭日旗
新世界大戦 エピソード1
ACT1:亡国の選択肢

2002年2月7日(木)発売予定。



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